雑司ヶ谷鬼子母神

CnStvHcUMAAgq6c雨が降り始める前に、買い物がてら雑司が谷の鬼子母神参りをしてきた。

梅雨がまだ明けていないせいか湿度は70を超え、日差しは肌を焼く強さだった。それでも参拝客は多く、祭も近いのだろうか地元の方々が櫓を建てていたりして、なかなかの賑わいだった。

この雑司が谷鬼子母神は、NMG文庫から出した「苛憐魔姫たちの狂詩曲」を書くにあったってヒントを得た場所でもあるのです。ご無沙汰していたので挨拶を……と思い、パンパンと手を合わせてきました。懐かしいなあ。『鬼子母神』の『鬼』の字、仏法に帰依したときにツノを取った話から、一画目が書かれないんですよね(写真の『鬼』の字を見て頂くと分かるかも)。ツノをトゲとし、子を思う母の愛をねじ曲げた原因と戦う話を、まあ書いたわけでございます。ああ、こうなったらもうひとつの高岩寺のほう、通称『とげ抜き地蔵』のほうも行かないとなあ。お世話になりました。ほんと。

僕がこの鬼子母神が好きなのは、お稲荷さんもいるし七福神も居るし、仁王さまも出迎えてくれるしと、賑やかなところ。池袋にほど近い場所ですが、そこはもう下町の信仰を集める仏法ギルドっぽい佇まい。

また来よう。

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ジャンルの越境

BKU_SN_01文金サイトにおいて、先月『日仏芸術文化協会』で行われた文学金魚セミナーの文字起こし版が掲載されておりました。
純文学とキャラ小説、それぞれのジャンルの越境とは、どこに主眼を置いて考えるのが良いのかというお話を仙田学さん(写真右:ちなみに女装w)と30分にわたり、50名を超える方々に向けて行ったわけです。
文学は読み解く楽しみ、様々な解釈が楽しいところなんだけど、僕らの(いわゆる)文芸は見せる部分や分かって貰う部分を大切にするところが大きいものです。この対談と、その後の懇親会で純文系の人とも話をしたのですが、そのあたりの擦り合わせしてみるとナルホドどっちも良く練られてると思い合ったりしました。

僕らの前には、三浦俊彦先生と遠藤徹先生が自分自身の『小説作法』を主軸に面白いお話をされていまして、これがまた文字起こし版を読み返してみると面白いこと。
特に『赤川次郎は一人で三億冊本を売りました。森村誠一は一億五千冊売りました。この二人で稼いでくれたので、ほかの作家は何をやってもよかった。つまり、バリエーションを出すためにほかの作家の作品も出版していました。ところが今は赤川次郎も森村誠一も本が売れない。こういう状況では、各作家に、売れる本を書くよう、自主努力をしてもらわないと困るんです』という編集者の言葉が、なんとなくすべてを物語ってる気がしてなりません。いやほんとこれですよね~。

ということで、『売り』をどう意識して行くのかを主軸に、僕も仙田さんも語っています。よろしければ一読のほどを。

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参院選終わったら都知事選ですよ

参院選終わりましたね。皆さん投票しましたか? ぼくは地元の小学校に行って票を投じてきましたよ。しかし、比例代表のやつ、『衆院選は名簿順に当選するが、参院選は順番関係なく得票順』というのがごっちゃになってた人も多かったみたいですね。
限りなくフラットな構えにしないといけない投票所ですが、そういう簡単な仕組みの紹介などを公示するスペースか何かがあると面白いのになあと、毎回思います。
うちの甥っ子も二十歳なので初の選挙でした。思ってたよりすんなり終わって少し拍子抜けしたようなことを言っていました。空いていたら数分ですものね。

ということで月末は都知事選ですよ。
儂としてはエロ本の修正が薄くなる方向で票を投じたいのですが、むむむ、今回は難しいぞ?
まあ候補者は出揃ってないですけどね、まだ。

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おんぶお化け倒したよ

ダークソウル3が相変わらず面白い。

ということでダークソウル3の終盤、二人の王子をボテ繰り回しました。40回くらい殺されてますが気にしない!

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『第1回文学金魚大学校セミナー』の講師っぽい何者かとして参加しました

6/18に日仏芸術文化協会で行われた純文学系のセミナーにて、西紀貫之がライトノベル・キャラクター小説作家として『純文とラノベの越境』について、純文学小説家の仙田学さんと対談する形でお話をさせて頂きました。

数十人の参加者や、東京大学の三浦俊彦教授や同志社大学の遠藤徹教授たちを前にして話すことに対しては、力みこそ無かったものの、やはり緊張しました。
仙田学先生と事前に『純文の立ち位置』と『ラノベの立ち位置』を確認し、そこから見えてくる『境』を意識し、着地点として持っていく……という流れは、恐らく成功したように思えます。
しかし、純文畑の方々にとっては、理解が追いついたかどうか。

純文の立ち位置『売る(売れる)ことを目的としない小説』に対しての、ラノベの『売ることを目的とした小説』という立ち位置。越境するのはジャンルではなく、作家であり作品であるという結論に持って行けた人がいたかどうか。

いくら話をしたところで、いくら視点の違う話をしたところで、作品そのものがなにもせずに他ジャンルの方に認められるわけがないことを、僕らは良く知っています。
書く書かないではなく、できるかできないか。『売れる物を意識して書けますか?』ということ。書いた物が売れるかどうかは別として。
仙田学先生が「純文が意識してキャラの練り込みなどを取り入れることはできても、ラノベが純文の持ち味を取り入れるのは難しい」と言った意味を、純文が難しい学問だからラノベ如きに取り入れることは難しいと思ってる方もいらっしゃるかもしれません。でもぶっちゃけた物言いをしますと、自分の売り物でわざと売れない物を仕上げろと言われてるに過ぎないので、「あまり意味がない」と言うことに他ならないのです。

最後に「みなさん、いちどラノベを書いてみて下さい」と言ったのは、それが越境になるからです。なんかそれっぽいこと聞いただけでジャンルさまが越境してくれることなんかあるわけないのですよ。作品ではなく商品作って下さい。あくまで越境を意識して、越境することに価値を見出すなら。
そしてそれをコミケやコミティアで、自分の手で宣伝して売るという行為を経験して下さい。自分の作品をただ作るだけならまだしも、「読んで貰う」という一歩を踏み出した途端、それがどんな価値を帯びていないと難しいか知ることになります。
『そんなものは営業や編集の仕事だ』と言ってしまう人のところにでも、よほどの大先生であれば仕事は来るでしょう。
あくまで僕が僕の立場で好き放題言ってるんですが。

……みたいなことを、もっとはっきり言っても良かったのかもしれません。
あ~、大先生になりたいものですな~。

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ダークソウル3やってます

CkSMWM8UUAAE1az実は2月に商業原稿を仕上げたので、原稿料でPS4を買っちゃったりなんかしちゃってました。ダークソウル3とかストリートファイター5とか、ちょっと旧作だけどブラッドボーンとかやりたかったし、ババンと仕入れてこの在り様よハハハハハ。
いろいろと退っ引きならない状況の某ゲームは少し控えて居て、すごく楽しみにしていたダークソウル3を配信しながらニョキニョキと進めております。いやあ、死ぬ死ぬ。気を抜いても死ぬし、「ここはシリーズだったら当然こんな罠張ってるだろう?」というところに注意してても死ぬ、雑魚を振り切れずに死ぬ、パリィして致命の一撃与えようとしてパリィ失敗して死ぬ、操作ミスで落ちて死ぬ。もう死ぬ死ぬ。面白くて死ぬ。
専ら最近は背後から串刺しにする『バックスタブ』を駆使しています。今作からどう見ても相手のお尻に長剣差し込んでるようにしか見えないので、お尻ハンターとして名を馳せています(スケルトン系は骨盤クラッシャー)。
進行状況は、今現在『冷たい谷のイルシール』というMAPに到達し、どう考えてもダークゾーン突破しないと先に進めない系の予感に心が折れそうです。ぽきん。
攻略情報とか見ないで進めていますが、ネット接続していると他のプレイヤーから世界を越えて書き記した助言メッセージが助けてくれるシステムがあり、なかなかに良い感じの冒険を味わっています。謎解きも楽しいし。
2週目はともかくとして、クリアしたら攻略本とか見ながらもういっかいクリアしたいかなあ。NPC系のストーリーとか把握してなさ過ぎだしなあ。
ともあれ、敵と戦い攻略していくだけで面白い『ゲーム』、ダークソウル3。ナンバリングタイトルだけど、ここから初めてもOK。PS3のデモンズソウルから始まったこの系譜、実はかなりオススメでございます。
夏休みのお供にいかがっすか?

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コミティア116おつかれさまでした

Chp7nQ1UkAAlbi9 AGJスタジオはS06bにてブースを陣取り、僅かに残った紙媒体の既刊と再版した『女子剣雪月花』を武器に待ち構えておりました。
今回はヒロイン☆ふぇすたに参加しておりましたので、シールラリーの台紙(=パンフレット)を手に持っている人に声がけをしようと思って手ぐすね引いての待機です。
今回はシールラリーの台紙という、分かりやすい目星を狙える。その事実が心を燃え上がらせます。詳しいヒロイン☆ふぇすたのシステムは前回の記事を参照で。声を掛けてブースで売り込める時間が確保できる良いシステムでございますのことよ?

入り口や近くに陣取る本部から流れてくる方々のうち、けっこう手に台紙を持ってる方がいらっしゃったので、狙うように声を掛けてヒロフェスの趣旨と楽しさを説明しながら訪問シールを貼って、「よかったら商品売り込みさせて下さい」と台紙を返さずに 強引な売り込み チョコチョコっと説明をして、「これを買うとなんと購入ありがとうシールまでついてきちゃう」と言いながら、買ってくれたら★シールを貼って商品と一緒に台紙を返して、興味なさそうだったら「またよろしくお願いします、あそこも訪問してね!」と近くのサークルさんオススメして台紙を返す~……みたいな流れでずっとやってました。要するにいつものAGJスタジオでした!(わーい)

同じコミティア部活動の『妖怪部』に参加している花浅葱さんと結託して(=うちが迷惑を掛ける形で)、妖怪部のシールラリーの台紙や案内をしたりしていたのですが、手元にコンセプトのはっきりとした案内があると、けっこうまわる人が多かったのが印象深く。花浅葱さんの妖怪物の本も完売し、僕も花淺葱さんの既刊、多重人格の主人公たち――いや、主人公の多重人格たちがいろんな状況でなんやかんやする話という『カラファリア』の1巻を分けて頂き(200円!)ました。楽しみです。

そんなこんなでAGJスタジオはいつものように活動し、ヒロイン☆ふぇすた3も大盛況のうちに終わりました。持ってきた荷物も肩の荷もだいぶ軽くなったので有り難うございます!
主催のトオノキョウジさんの背負った苦労にくらぶればミジンコのげっぷくらいのものですが!(ホント頭が下がります)

AGJスタジオはしばらく即売会イベントには参加しませんが、やっぱりコミティアは見て回るのも面白そうですよね。今回ブースにひとり&ふぇすた参加だったので離れにくかったからなあ。

あ、そうそう、打ち上げではモブ子ちゃんの色紙が当たったよ!(うわ~い)
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5月5日はコミティア116です!

AGJスタジオはS06bにてブースを構え、同時にコミティア部活動のヒロイン☆ふぇすた3に参加しております。ヒロイン☆ふぇすた3ってなあに? という方もいらっしゃるので、リンク先だけではなくこちらでも宣伝を。
hiro01 参加サークルをまわる前に、本部であるR51ab、またはAGJスタジオにて、参加するにあたって大事な大事なシールラリーの台紙を受け取りましょう!
参加サークルは総勢20サークルありまして、訪問することでイラストシールを1枚進呈! さらに対象サークルで(どれでも)1冊以上購入で☆シールが一枚手に入ります。こちらを台紙に貼っていくことになります。
参加サークルのイラストシールをコンプリートすると先着で参加賞がもらえるだけではなく、イラストシールおよび☆シールの合計数5枚ごとに本部にて景品の当たるガチャを引けるようになります
様々な魅力あふれるヒロインたちの作品に触れる機会! ヒロイン☆ふぇすたの豪華景品を手に入れる機会! 宜しくどうぞお願い致します!

再版用「女子剣雪月花」表紙1-4 ちなみにAGJスタジオのヒロイン☆ふぇすた対象作品は『女子剣雪月花』です! 既刊そんなにないので! 月旦と勢花を目印に来て下さい~!
A5サイズ 184P 500円!
作品紹介はこちらから! 本格剣術を表現した(おそらく)初のジュブナイルエンタメ作品でございます。

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「漫画原作小説コンテスト」

少年エース×カクヨムの企画、「漫画原作小説コンテスト」というものが5末から開催される予定とのことで、興味があることに加えて「漫画のパッケージにあわせた原作というものはこう書く方がいいのかもな~」という思いつきの元、ちょっと参加してみようかなと、このゴールデンウィークに筆を執る次第です。

とはいうものの、想定している作品が少年エースに合うか合わないかという問題があり、ちょこっと修正は考えております。ヤングエースの作品は多く知ってるものの、少年エースはあまり知らなかったなあ~。傾向は見て見ないと。

いろんな事情で続報が少ない昨今ですが、現在は「創作ラボ」さんにてコラムの連載をしていることに加え、「文学金魚」さんにてコラムとセミナーをやらせて頂く予定です。文学金魚さんのセミナーは6半ばを予定しておりまして、文学の垣根を越えることを題材に、仙田学さんらと鼎談する内容となっております。さてどうなるんかな~。

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刀剣博物館に行きました

CfpfT01UsAAwe1A代々木三丁目の刀剣博物館にふらりと行きました。新しい靴も買ったし、それを履いて散歩したくなったからなんですが、自宅から池袋、池袋から秋葉原、秋葉原で遊ぼうとした施設の整理券が絶望的でそのまま新宿へ、ちょいと折り返すように参宮橋で降り、徒歩にて刀剣博物館に……とまあ、そんな無計画ぶりの末にスマホで検索して「お、これは見たいな」と思っていた展示企画にやってきたわけですよ。
鈴木嘉定さんという、亡くなった前館長のコレクションを展示してあるのですが、古刀から新新刀まで幅広く展示されていて、『ちんぽビンビンフェスティバル!』とツイートするほどの大興奮です。太刀刀薙刀短刀槍と網羅されていて、中でも南北朝初期の刀、延寿国時『貳ツ胴裁断(ふたつ重ねの胴体を打っ手切った斬れ味)』の地金がもう墨というか暗中の海面のように意識を吸い込む綺麗さでな~! ナカゴまで通された樋も印象深かったし、姿もすらりとしていて格好良かった。
みんなも見に行くと良いですよ!

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