ジャンルの越境

BKU_SN_01文金サイトにおいて、先月『日仏芸術文化協会』で行われた文学金魚セミナーの文字起こし版が掲載されておりました。
純文学とキャラ小説、それぞれのジャンルの越境とは、どこに主眼を置いて考えるのが良いのかというお話を仙田学さん(写真右:ちなみに女装w)と30分にわたり、50名を超える方々に向けて行ったわけです。
文学は読み解く楽しみ、様々な解釈が楽しいところなんだけど、僕らの(いわゆる)文芸は見せる部分や分かって貰う部分を大切にするところが大きいものです。この対談と、その後の懇親会で純文系の人とも話をしたのですが、そのあたりの擦り合わせしてみるとナルホドどっちも良く練られてると思い合ったりしました。

僕らの前には、三浦俊彦先生と遠藤徹先生が自分自身の『小説作法』を主軸に面白いお話をされていまして、これがまた文字起こし版を読み返してみると面白いこと。
特に『赤川次郎は一人で三億冊本を売りました。森村誠一は一億五千冊売りました。この二人で稼いでくれたので、ほかの作家は何をやってもよかった。つまり、バリエーションを出すためにほかの作家の作品も出版していました。ところが今は赤川次郎も森村誠一も本が売れない。こういう状況では、各作家に、売れる本を書くよう、自主努力をしてもらわないと困るんです』という編集者の言葉が、なんとなくすべてを物語ってる気がしてなりません。いやほんとこれですよね~。

ということで、『売り』をどう意識して行くのかを主軸に、僕も仙田さんも語っています。よろしければ一読のほどを。

カテゴリー: 日常 パーマリンク