娼婦たちの騎士

agj01A5 220ページ 500円(で、再版予定)
本文 西紀貫之
表紙イラスト(初期) 石垣環
表紙・本文イラスト(2015再版から) みや大輔

●おはなし●
領主バレンタインの妾である娼婦に、子供ができたことから話が始まる。領主の正妻であるキーリエには娘が居たが、娼婦が孕んだ子が男子であったなら、継承争いが起きうることは誰の目にも明かであった。
しかし、娼婦を領都に招聘しようとした矢先、南方の敵対領グレイヴリィが娼婦の暮らす緑葉の街から攻め入ってくるとの連絡が入る。
バレンタインが擁する騎士団は、この侵攻に備えねばならない。戦火渦巻く緑葉に、娼婦を救出に行く部隊を派遣する余裕はなかった。正妻キーリエと大臣からそう釘を刺されたバレンタインは、友人である老剣士の育て上げた見習い騎士に一縷の望みを託す。
戦況を左右しない、数に入っていない見習いの騎士、クライフ=バンディエール。彼は領主の願いを受け、娼婦救出のために、孤剣、南へ向かうことを承諾する。
正妻キーリエの不敵な態度、かつて共に鍛え合った女騎士キアラ。様々な思惑が渦巻く中、果たしてクライフは娼婦を救い領都まで戻ることが出来るのであろうか。
本格ファンタジー剣術時代劇。

●みどころ●
領土辺境の漁村で、流浪の老剣士の気まぐれから剣術を教え込まれた見習い騎士クライフ。彼が娼婦を狙い敵国グレイヴリィから派遣された先鋒傭兵部隊『カーライル傭兵団』の面々との死闘が、まずひとつ。さまざまな武器や戦法を使ってくる傭兵達を、武士の目線で捉え戦い抜いていきます。
守り抜く娼婦も一人ではなく、領主の子を孕んだ娼婦の仲間たちも守って行きます。さまざまな困難を背負っている彼女たちの問題をも、一刀両断、快刀乱麻を(なんとか)断っていく部分も、見所だと思います。
思惑に流されず、ただ救う一点に尽力する、不器用だけど強く在りたいと願う青年騎士の活躍を楽しんで頂ければ幸いです。

●現在はKindleでも販売中です●

娼婦たちの騎士 への1件のコメント

  1. ピンバック: 秋葉原で女子会をしてきました | AGJスタジオ

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