『この世界の片隅に』を観てきた(ネタバレあり)

『この世界の片隅に』を観てきたのは結構前で、先月――12月の半ばだったんですけど、そろそろネタバレ込みの感想も書いておこうかな、などと思いまして、今回の記事を書きます。
一応、折りたたみです。
作品を見た方で、感想気にしませんよ、という方だけ読んでください。



ということで、感想です。

この映画は、すずさんが絵描きの道を全力で諦めようとするお話に見えました。夢を諦めるために、いろんな人たちの「こうしたい」「こうなりたい」に全力で寄り添い支えるお話に思えました。
なので、絵描きにならずに済む最大の『言い訳』になる戦争という時代の流れが、右手を失ってしまった後で、絵描きの夢を小さい子の未来とともに物理的に絶たれた印象深い事件、終わってしまうことに、あれだけの文句をたたきつけたのはそういうことだったからではないのかなぁ……なんて、思いました。戦争映画とは思いませんが、戦争を切り離してしまったらいけない話だと思います。

でも僕は、あの右と左の伏線を回収したエンディングの後、明るくなった劇場の中で、すずさんはあれからきっと長いこと生きて、PCで絵を描いたりして「長生きはするものだねえ」なんて生活してるんじゃないかと、思ったりしました。

なので『すごい話だったな』と打たれた挙げ句、夢を諦めようとしてる(ようにに見えてしまった)あの姿に、もう一度劇場に行こうという気持ちにマッタがかかってしまったのもまた事実です。
でも、DVDはほしいなあ。興行成績に貢献したいなあという思いもあり、たぶんロングラン中にもう一回見に行くと思います。

音楽良いですよね。サントラもほしい。
ということで、全体の感想に落ち着いてしまいます。個々の感想になると、おそらく、もーっと長くなるかと。いやあ、良いお話ですよこれは~。

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