和太鼓の音

自分、和太鼓の音が好きなんですよ。
なぜかうちの近所は台風シーズンになる前の9月第3週末に宮入の祭礼を催す地域でして(秋だからね)、御神輿かついでは休憩所で飲み食いしながら練り歩くのですよ。で、地域中の神輿が宮入する天祖神社に集結する前に、順番待ちのため商店街で並ぶんです。
そこで待ち時間に披露されるのが、和太鼓の演奏。
荒馬座さんの太鼓の演奏とは行きませんが、地元の中学生が精一杯披露するのですが、これがまたすごい。
和太鼓の演奏のキモは、その力強さが空気を伝わり、横隔膜から五臓六腑を存分に震撼せしめる一点にあると思います。
間近で聞く囃子和太鼓の音檄は心臓の鼓動に強烈なシンクロを働きかけ、血が沸き立ち足腰の力が漲りを見せるような仕組みになっているとしか思えません。
何世紀も「囃子」の一翼を担ってきたのには理由があるのだと感じます。
和太鼓の「和」は、日本の物というニュアンスがもちろんあるのでしょうが、多くの太鼓を和を以て打ち鳴らすことで効果をしこたま上げられるからの「和」なのではないかと、ふと思いました。
あの高揚感はやはり、祭のキモではないかと。

さすがにあれをCDや何かで~とはいかないのが残念。
音圧を上げてどうこうなる質の音檄ではありませんし、やはり生演奏に拘る方々のセンスは、この肌を振るわせる触覚をも用いての視聴に現れているのでは無いかと思うわけです。

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