クロヒス諸房のC87新刊「スティーリー・ワンダー!」を読んだ。
というか、結構前に読み終わっていたんだけど、記事にするのがなんとなく遅れてしまっていたのです。あい申し訳なし。
「俺は鉄だ、鉄でありたいんだ。
あの人がそう思ってくれてる限り、
彷徨って戦って、生きていくしかねえんだ」レコードブームに沸く60年代アメリカ、音楽の街ムータウン。
少女アイシャの前に現れたのは、アップライトピアノを軽々振るう黒い肌の楽譜強盗、
スティーリィ・ワンダーだった。【黄金の千曲】を狙って、複合音楽企業ミヒャエルゴルト・カンパニーへ潜入する二人。
だがそこで男が見たものは、旧き友と彼らの黒い企み。
そして、過ぎし日の想い人の姿だった。お願い、パパとグランパを止めて。
少女の願いとピアノを武器に、最強のフられ男が摩天楼に挑む!これは、少女が男の生き様を知る、太陽と星のスティールアクション・ストーリーである。
という本の紹介を見ると、もう話の本筋が分かりやすくて大変宜しい。
クロヒス諸房の本の良いところというか特徴は、この「こんな奴らがこんなことします」というのがヒドく明白なところにあるんだよなあ。
ええ、つまり「ピアノ格闘術を扱う黒人が、いたいけな少女の願いを聞き入れ、昔なじみの陰謀を叩きつぶす話」という一冊です。ピアノでどう戦うのか。アップライトだよ? ボクシングなどの格闘技の構えでいうところの「アップライト」じゃないからね? アップライトピアノだよ?
つまり、ライト脳ノベルの面目躍如です。
おすすめ!