同人誌版 A5サイズ 100P 500円
テキスト文量 183KB
本文 西紀貫之
表紙・本文イラスト ふるいま和歌
●ものがたり●
富士の樹海、風穴の深奥から湧き出す神々の身体を復元させるという魂の器、『神器(ジンキ)』。
神々が去りし現代、国家はジンキを用い、かつて人々の意識に根付いていた強き魂の存在を復活させ、運用している。
復活した強き魂の持ち主、転生者。その中でも影となって任務をこなす者たちを『ステルス』と呼んだ。
日本のステルスたちをまとめ上げるジンキの巫女を狙い、アメリカのステルスが動き出す。
そんななか、己がステルスの一員として生み出されたと知らぬ、若き転生者、村雨隼人。普通の高校生として過ごしていた彼が運命に巻き込まれるかのように戦いに身を置くと、日本のステルスを巻き込んだ決戦の火蓋が切られることになった。
自分が何者なのかを見出したい隼人が、何者かになっていくことを決意する物語。
●みどころ●
登場人物の多くは、かつて自分のオリジナルが行っていた生き方に縛られています。意識し、縛られ、それ故に転生者としての生を受け入れて国家に属しています。
いままでの生き方に縛られていた人たちが、新しい生を受けても尚そこに囚われるなか、主人公の村雨隼人は「それでも」「いつでも」、自分が望む自分になろうと、泰然と先を見据えて戦いに挑んでいきます。
どんなに今が誰かに変えられても、この先は自分自身で自由自在に変えられる。
そんな人の強さが確かにこの世にはあるという、人間のしぶとさが、一見凡庸な主人公の中にも確かに宿っていることを通し、読む人が「やってやるか!」と思っていただけるような面白さを楽しんで頂けたらと思います。
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